前回は、「造成とはどんな工事が行われるのか」についてご紹介致しました。
造成で実施されることになる主な工事内容について、理解していただけたと思います。
今回、紹介するのは、「造成のために用意すべき費用とはどれくらいなのか」についてです。
造成のために用意すべき費用とはどれくらいなのか
造成費用には物差しとなるものがなく、各社ごとに料金設定に差が出るものです。
そこで、初めて造成工事を行う人にむけて工事の「目安」となる費用をご紹介致します。
まず、特別な撤去作業などを採用しない場合であれば1平方メートル400円~600円程です。
庭木の伐採や抜根若しくは、雑草が荒れたケースで処理を行うのであれば2,000円ほどです。
さらに地盤の再チェックなどが強要される場合は5,000円程度がバロメーターとなるでしょう。
場合によっては、解体総工費の3%~5%として取り入れるケースもあります。
だからこそ造成業者を採用する際は、見積もりをちゃんと見て吟味しておくことが必要となります。
山林・傾斜地が対象だと金額が変わる
平地に工事を施すのではなく、山林等になると木々の伐採や抜根、土壌の改良などが求められます。
そうなると、1平方メートル20,000円から30,000円程度が目安にしてください。
また、傾斜のゆるい丘陵地に関しても作業が困難となり、手広い要素に気をつけなければいけません。
そのため1平方メートル10,000円~20,000円程度の費用を用意しておくと良いです。
もし傾斜角度が15度をオーバーすると、1平方メートルあたり40,000円ほどになることもあります。
それらの他にも真砂土を敷くときには3,500円から4,000円程度(1立方メートル)必要となります。
砕石を敷くケースだと石の大きさやタイプなどにも影響されますが、1立方メートル2,500円から5,000円程度です。
また、路地よりも低い位置にある土壌に対しては、多少要件が異なるので要注意です。
宅地として使える度合いまで一体化するために土砂などを運び込んで地上げする必要がありますので、
そういった状況のコストとしては3,500円から5,000円(1立方メートル)ほどかかると覚悟しておくようにしてください。
そのほか、土盛りした土砂の崩壊・流出などを抑止するために作成する擁壁工事が伴うこともあります。
「土止費」などと言われたりもしますが、そんな場合には1平方メートル30,000円から40,000円が生じます。
業者との話し合いを
このように、造成の系統や土地の条件、希望するクオリティなどによって費用は異なります。
「完成したらイメージしてたものと信じられないくらい違う」といったことがないように
オーダーする状況では最終的なイメージを明らかにして業者に伝えておくこととが、大切となります。